ココタネプロジェクト

ステージを通じてたくさんの人のココロ

優しいタネをまいて行くプロジェクトです

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  ココタネの想い
ココタネプロジェクトへの想い、趣旨
 
こんにちわ。ココタネプロジェクト主宰の石橋と申します。

ホームページをご覧いただきありがとうございます。
 
なぜココタネプロジェクトを立ち上げることになったのか?
そんなお話をさせていただきたいと思います。

 
私は舞台監督という仕事をしています。歌手のコンサートからミュージカル・お芝居・企業イベント・スポーツイベントなど様々なシーンの舞台・イベントに携わってまいりました。
舞台・イベント制作を行う「アイエヌジー」を2001年に創業し、2006年に法人化して「株式会社アイエヌジー」にしました。そこの代表取締役も務めております。




実は・・・私の弟は長い間、世間で言われる、引きこもりでした。

どうにか立ち直ってほしい、その思いで色々なことをしてきました。
時には威圧的にどなり、襟をつかみ上げ、外へ放り出し・・・
時には優しくドライブに連れて外の空気を吸わせたり、洋服を買ってあげたり。
色々な接し方で、何年も何年も続けました。

私自身、高校を早々に中退し、15歳で家を飛び出し一人放浪の旅をはじめ、身寄りのない岩手の地に降り立ち、様々な人の助けを頂き、生きてきました。
親や身の回りの人に、たくさんの迷惑をかけつつも今ここまでやってこれました。
自分の会社を持つこともでき、ありがたいことにお仕事に困ることもなくなりました。

そんな自分の弟なのだから絶対「やればできる」と信じていました。
信じているからこそきつく当たることもあり、がっかりすることもあり、頭にくることもありました。
でも「信じている」からこそあきらめず、見放すこともありませんでした。
しかし、一向に立ち直る様子は見えず、頭を抱えていた時期もありました。

そんな彼も今は父親の紹介で立派に勤めています。
長い間家にこもっていた彼は当初、人付き合いや会話が苦手で、ハッキリと話せず、周りからは「大丈夫か?」と、とても心配されていたようです。
しかし彼の中で何か変化が起きました。
いつ?突然?わかりません。
しかし彼は誰に言われたわけでもなく、始業の一時間前には職場に入り、作業場をピカピカに掃除しているとか・・・
当たり前のことと言えば当たり前の事ですが、今時の子で自発的にこんな事が出来るなんて・・・

しだいに職場の方々もそんな彼を認め始めていったようです。



その話を聞いた時、涙が溢れそうになりました。


結局、私たち身内がしていたことで彼が大きく変わったということはありませんでしたが無駄にはなっていなかったのです。
時に間違ったことをしていたかもしれない、でも、時に彼を後押ししていたかもしれない。


一つの助言やアクションで、何か劇的に変わることはそう多くはない。


しかし確信したことがあります。





やってきたことすべてに「意味」があったのだと。



 

その中で何か一つでも欠ければ 今の彼はいない。
すぐに芽は出なかったが、花開くまで絶対あきらめずに種をまき続けた。
どの種から芽が出たのかはわからないが、すべてのことには意味があった。

そして十数年間、逃げずに真剣に彼と向き合い、私たち身内も様々なことを彼から学ばせてもらった。

夢のない子供、夢を持てない子供、キレる子供、ニート、…そんな言葉で片付けられない大事なものがあるのではないか?
人間として、大きなことをしなくても一人の人間としてできる事はないか?




自分なりに考えた一つの答え、漠然とした答え。
色々な方と話をしたり、聞いたりして、自分なりに思うこと。
月並みかもしれないけど、「子供に非は無い」親、大人に責任がある。
「今の若いもんは」という言葉、とうの昔から使われていたらしいですが、今はその言葉で片付けられないような問題が多すぎる。
原因は様々だが、根底にあると思われるのが道徳感の欠如。
希薄になった近所づきあい、共働き、カギっ子、世代間の垣根、家庭におけるコミュニケーションの欠如


ここでは伝えきれない原因が山のようにある。


心の片隅でずーっとくすぶっていた思い、
何か自分達にできることはないだろうか?


色々なことを考えました。
今も考えて続けています。


舞台監督として?舞台にかかわる人間として?



そして今、一つの・第一歩の形が見えてきました。



演劇、舞台を通して親に・子に道徳を、愛を、


生き方を伝えられる作品を提供していくプロジェクト


 

 「こころにタネを」

   〜いつか花開くまで プロジェクト



親子愛、命、生き方を主なテーマとして、親子で見てほしい作品を提供していくプロジェクトです。

言葉だけではなく、舞台だからこそ伝えられる思い、気づき、感じられること。
観劇を通して、大人達には何か一つでも気づきのキッカケや見直しの機会になってほしい、そして子供たちには大切なこと、愛・命・生き方というものに触れる機会であってほしい。

様々な問題に対して、プロジェクトを通してほんの少しでも、少しずつでも、本当に大切だと思う事を伝えていくことによって、変わっていければと思っています。


舞台を見たすべての人の心に、ほんの少しでも、必ず残るものがある。
大きな変化が訪れるかもしれないし、すぐには訪れないかもしれない。
ですが、一人一人の心に種を植えていくことは出来るんではないだろうか?いやできる。
そんな思いをこめて
「こころにタネを」
そしてその種を開花させるのは、他の誰でもない「自分」なのだということ。それに気付くまで様々な演目を通して植え続けていきたい。
そんな思いを込めて
〜いつか花開くまで〜

 

 



「こころにタネを」〜いつか花開くまで〜プロジェクトと名付けました。

様々な思いを込めた作品を提供していく当プロジェクトを応援、よろしくお願いします。